榊原温泉

榊原温泉
榊原温泉 旧太鼓橋から

名湯 榊原温泉
榊原温泉は三重県を代表する温泉です。古くは七栗上村と呼ばれる地区だったので「七栗の湯」と呼ばれ、枕草子では「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と記され、「三名泉」の1つに数えられた温泉でもあります。
現在の「榊原」の地名は、榊が多く自生し、その榊が伊勢神宮の祭祀につかわれていたことから「榊が原」、「榊原」となりました。戦国武将の二木義長の五代後の二木利長がこの地域に移住し、榊原を名乗ったのが全国の榊原姓の始まりだそうです。
泉質はアルカリ性単純泉で、風呂上りに肌がツルツルすべすべになる事から美肌の湯として知られています。

父の訪問
父は三重県で仕事をしていた時、この温泉まで自転車旅行をしたみたいです。1958年頃でしょうか。残っていた写真から想像すると、友人と二人でまず亀ヶ広桜並木を見てからこの榊原温泉に行き、旧初瀬街道を通って帰ったみたいです。さて、この榊原温泉の写真を確認してましたらどうしてもわからないことがありました。

最初の写真
まず最初に出てきた橋の上から撮った写真は、現在は湯香里橋と名前は変えられた旧太鼓橋からの写真です。右側に映っている建物は神湯館です。部屋は全て湯の瀬川(榊原川)に面しており四季折々の風景と川のせせらぎが愉しめるようになっています。別邸清原亭では自慢の庭園を楽しめる部屋と源泉かけ流しのお風呂があり、離れならではの究極のプライベート空間が堪能できます。この頃には三十三間堂を模した家族風呂とダンスホールがあったみたいです。写真の右手前が家族風呂の建物だそうです。

榊原温泉遠景
榊原温泉遠景

榊原温泉遠景
フィルムが一部破損していますが少し離れた場所から撮った榊原温泉です。季節は秋から初冬でしょうか。稲刈りが終わった田んぼと稲わらを積み上げたものが見えます。丁字路は現在のバス停「榊原口」だそうです。現在はこの突き当りから県道が延びていて十字路になっています。

湯元榊原館
中央部拡大 湯元榊原館

中央に湯元榊原館の建物が見えます。大正時代に創業されたこの旅館は自家源泉を持ち、「源泉かけ流し風呂 まろみの湯」はまるで天然の美容液のようで、肌本来の力を引き出してツヤやハリのある肌を生み出します。日本温泉遺産守る会認定の源泉かけ流しの宿でもあります。

遠景から見えた建物
遠景から見えた建物 神社?

不明のお堂
最初の橋の上からの写真と遠景の写真の間に、お堂の映った写真がありました。先の二枚はGoogleMapなどで川の流れや山の形からだいたいの位置がわかったのですが、このお堂はどこにも見つからないのです。どこから撮ったのでしょうか?本当に榊原温泉なのでしょうか。今から60年以上も前のものなので調べてもなかなか分かりませんでした。そこで榊原温泉振興協会のホームページを調べて直接聞くことにしました。
するとすぐに調べていただいて丁寧な返事が来ました。お忙しい中ありがとうございます。
それによると、このお堂は昭和11年の榊原温泉復興祭において景観整備をされた時、貝石山に展望台を置いて観音堂を祭ったそうです。それがこのお堂だそうです。遠景の写真を拡大してみると左側の貝石山の中腹に建物が見えます。

山の上に建物?
山の中腹に建物?

現在はバス停「林性寺前」のそばの市営駐車場奥にある朱塗りの誓願寺観音堂になっているそうです。

謎が解けて安心しました。榊原温泉振興協会の担当者の方にはお世話になりました。ありがとうございます。榊原温泉は日帰り温泉が出来るホテルや施設もありますので、気軽に一度訪れてみてはいかがでしょうか。きっと満足のいく体験をする事でしょう。

榊原温泉には車だと伊勢自動車道久居IC降りて約20分。公共交通機関だと榊原温泉口下車して無料送迎バスをご利用いただけます。近鉄久居駅からもバスが出ています。

【広告】旅のコンシェルジュはもちろんJTB。


 

 

風景榊原温泉

Posted by